インプラント治療の波多野歯科医院
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 近年、高齢者や小児童など抵抗力の低い患者さんへの院内感染事故が日常的に報じられるようになり、改めて医療現場には、徹底した院内感染予防が求められています。
 当院では、開業当初より、患者さんに安心して治療を受けて頂くために、治療器具類の滅菌レベルの高さは言うに及ばず、診療設備の清潔さの確保に至るまで、隅々に心を配ってまいりました。
 さらに最近では、米国疾病管理予防センター(CDC:Centers for Disease Control and Prevention)が勧告する「歯科臨床における院内感染予防ガイドライン」に準拠した『スタンダード・プリコーション(標準的予防措置)』を行っています。
 歯周病予防や虫歯治療からインプラント治療に至る全ての診療用の物品は、日米より厳しい欧州の基準に基づいて開発・製造された器械を用いて、厳密な管理の下に洗浄〜滅菌しております。
 どうぞ、安心して治療にお臨みください。

 「歯科臨床における院内感染予防ガイドライン」は、2003年12月に米国疾病管理予防センター(CDC)が歯科医療現場における感染症を予防・管理し、感染管理に関連した個人の健康・安全上の懸念事項に対処するための諸勧告を整理統合したものです。
 このガイドラインでは、『スタンダード・プリコーション(標準的予防措置)』といわれる、病原体の伝播による感染防止対策の基本概念が提唱されています。
 
スタンダード・プリコーションの概要
患者の病気に関係なく、全ての患者の
 1.血液
 2.血液の混入如何に関わらず汗を除く全ての体液、分泌物、排泄物
 3.傷のある皮膚
 4.粘膜
 との直接接触、及び付着した物との接触の予防と同時に拡散を防止する。
 当院では、上記ガイドラインを準拠し、『スタンダード・プリコーション(標準的予防措置)』の考え方を取り入れ、院内感染予防対策に取り組んでいます。
 同ガイドラインでは、患者診療用の物品(歯科用器具、器材、装置など)は、用途に伴う感染の危険度に応じて、下表Aのように分類し、その取り扱い方法を明確に示されています。当院では、この分類方法に従い、滅菌方法を遵守しています。
表A
定義 歯科器具または品目 滅菌方法
危険 軟組織への侵入、骨への接触、血流または他の正常な無菌組織への侵入または接触
外科用器具、歯周外科用スケーラー、外科用メス刃、外科用切削バー 滅菌
準危険 粘膜または傷のある皮膚への接触。軟組織へは侵入しない、骨への接触もない、血流または他の正常な無菌組織への侵入または接触もない デンタルミラー、アマルガム・コンデンサー、反復使用可能印象用トレイ、歯科用ハンドピース *1 滅菌または高レベル消毒
非危険 傷のない皮膚との接触 X 線写真ヘッド/コーン、血圧測定器カフ、フェースボウ、パルスオキシメータ 洗浄及び消毒
*1 歯科用ハンドピースは、準危険品目と見なされるが、次の使用までの間に加熱滅菌を常に行い、高レベル消毒はしない
 同ガイドラインでは、品質管理をより簡便にし、安全性を保証するために、指定された中央処理エリアで全ての器材の処理を行うよう示しています。
 当院では、完全に独立した中央処理室をインプラントセンターに設備しておりましたが、このほど(2007年6月)、本院にガラス張りの中央処理室を完成いたしました。
当院の中央処理室では、
 1)器材の受け取り
 2)洗浄および汚染除去
 3)滅菌準備および包装
 4)滅菌
 5)保管
 を理想的な流れ作業で行いながら、処理中に生じる汚染物質を完全に封じ込める役割も担っています。
ガラス張りの中央処理室(本院)
1)器材の受け取り 2)洗浄および汚染除去 3)滅菌準備および包装
4)滅菌 5)保管
 同ガイドラインでは、能率の向上、洗浄効果の向上、および血液や体液に対する作業者の曝露リスクの低減を可能とする自動洗浄器の使用を明示しています。
 当院では、Gettinge社のウォッシャーディスインフェクターを使用しています。
Gettinge社ウォッシャーディスインフェクターの洗浄効果
1.完全脱イオン水を使用して、器械表面の斑点、汚れ、沈着物、および腐食を防止。
2.独自のハンドピース洗浄ミットにより、内部の汚れを完璧に洗浄。
3.80〜95℃の熱水消毒でA0コンセプトに従った適切な曝露時間を実施。

 同ガイドラインでは、最も危険度の高い物品の滅菌に高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)が効果的であるとしたうえで、広く出回っている重力置換式オートクレーブと真空式オートクレーブを比較(下表B)し、真空式オートクレーブの方が、全ての器具類の隅から墨まで滅菌ができると指摘しています。
表B
重力置換式オートクレーブ 真空式オートクレーブ
仕組み 蒸気は蒸気配管、蒸気発生器から、もしくは滅菌器内で蒸気を自己発生し供給
不飽和蒸気は、滅菌器の室壁の穴から室外へ強制的に排出
滅菌器内を 真空状態にするポンプが付いている
滅菌器内が蒸気で加圧される前に、滅菌器内から確実に空気を除去する
懸念事項 空気の排出 が使用する際の懸念事項 滅菌器内から空気を除去しないと、器具類との蒸気接触を阻害することになるため、定期的に検査を行う必要がある
注目点 器具類を包装する時のエラーが起こり得る 滅菌器内へ過剰に詰め込んだ場合は、温度の上がらないエア・ポケットを生じ得る
詰め込まれたすべての器具類の隅から隅まで適正な蒸気を、より速くより多く浸透させることができる
当院では、Gettinge社のBサイクル真空式オートクレーブを使用しています。
スウェーデンのGetinge社は、日米よりもはるかに厳しい欧州の滅菌基準“EN基準”に基づいて開発・製造を行って
いるメーカーです。