Dawson Academy講義
Core2包括的検査と記録
Comprehensive Examination & Records

咬合理論に基づく治療の実践のスタートとして必要になるのが、包括的診査・記録になります。
第1回では主に、臨床写真の撮影・フェイスボウ記録・咀嚼筋診査・顎関節診査・ドップラー聴診検査・CRチェックバイトレコードです。細部まで効率的に記録する方法・模型の採り方・咬合器マウントなどを、実際に体験して習得していただきます。
特に診査・治療のスタートラインとして重要になってくる正確な中心位の表現に関しては、講師や受講生同士で何度も実践し、確実に身につけていただけるような内容となっています。
講師は、アメリカのDawson Academyより招聘したドクターがつとめますが、同時通訳があるため言葉の心配は不要です。また、質問も通訳してもらえるので、講師の先生に直接質問も行えます。
第2回機能・審美のための治療計画

第2回は、第1回目で学んだ記録を、診断・治療計画にどのように活かすかということを中心に学びます。
予知性の高い治療を行うために、診断用チェックリストに基づいた評価方法を習得していただきます。
実習では患者さんのデータ・模型が渡され、チェックリストを作りあげ、実際に模型をwax upすることを通して必要な治療のvisual化を行います。これにより、経験や勘を排除した確実性のある治療計画を医師・患者さん双方に納得できる形で表現することができます。
また、費用面も含め、患者さんに納得していただけるコンサルテーションについても言及していきます。
実際に手を動かすことにより、頭で理解するだけでなく、明日から使えるスキルを確実に習得できるカリキュラムになっています。
第3回咬合調整の技術と科学

第3回はゴールとすべき咬合のデザインを理解していただいた上で、顎関節治療用スプリントの製作・調整、診断用模型上で咬合調整の理論と実践を、各人、数ケース行っていただく、実習メインのカリキュラムとなっています。
顎口腔系の機能回復を図る際、治療の選択肢は主に咬合調整・矯正・補綴となってきます。特に咬合調整は矯正や補綴の際にも必要となり、日常臨床において最も頻度の高い治療と言えます。
ここで述べる咬合調整とは、過高な歯牙・修復物の高さを落とすものではなく、顎関節・歯牙・支持組織の調和をとるため、歯軸方向にストレスが加わるようcusp to fossaの咬合接触を付与し、CR−COでの水平的なスライドをなくすための調整です。
保存的な治療方法で咬合調整の正しい行い方を習得していただきます。
第4回審美の基礎

第4回は、機能と審美を兼ね備えた前歯部の修復治療のあり方についての講義と実習です。
講義では、目標とすべきsmile design、取り扱うセラミック修復物についての基本的な知識を押さえます。その上で、実習では今までの講習会で得た知識をフル活用して、Wax up・模型上でのPreparation(veneer, 3/4 crown, crown)・Provisional restorationの製作・Final restorationの接着技術習得まで、一連の流れを手を動かすことで経験していただきます。
どこをどう治せばいいか?材料は何が適切なのか?そのような前歯部の審美修復のエッセンスが詰まった講習内容となっております。
理想的な歯科医療を実現すべく、全国から多くの歯科医師がこのThe Dawson Academy Japanに参加してくれています。